些末なこと

何の役にも立ちません

お風呂あがりの映画のこと

お風呂あがりにレイトショーを観に行くのが好きだ。ひとりで、すっぴんと部屋着のまま、なにかを羽織って電車や車に乗る。渋谷とかへも平気で行く。身だしなみは知人友人と会うために気にするものだとわかる。がらがらの映画館で膝を抱えて家にいるみたいに映画を観る。どっぷり浸ってたくさん泣いて、上気した顔で帰る。夜は細かいものが見えないからほっとする。高野豆腐みたいにひたひた沁み込んだ余韻に浮かされながら眠る。

 

関係する業界では何年も前から危険だと散々騒がれていても広くはなかなか周知されなくて、みんなが気づいた頃には既に手遅れということが多いなと改めて思う。いろんな分野でそうなんだろう。せめて諦めないで関心を持っていたい。