些末なこと

何の役にも立ちません

新しい年と音楽のこと

何の実感もないけど新しい年になった。ジュピター聴きながら妹とだらだら嚥下の話をしている間に年が明けていた。

 

Spotifyのおすすめ機能の良いところは、出身年齢性別所属容姿がわからない誰かの曲を聴けることだと思う。歌の入った音楽が好きなので、ボーカルの性別や言語は分かってしまうことが多いけど。

なんのバイアスもなく、ブーストがかからないで曲を聴けるのは凄くいい。奏者のアイデンティティが分かっていて曲を聴いたり、好きな曲の舞台裏や好きなミュージシャンの私生活を知った上で音楽を愛でるのももちろん楽しいけれど、覆面で聴くととても純粋な気持ちになる。耳が洗われるような。本当に優れたものは、作者の出自なんて気にさせない。上手いミュージシャンが普段の練習量を感じさせないくらい簡単そうに演奏するのに似ている気がする。

周囲の人に嫉妬してしまったりやる気が削がれてしまったとき、異国の(国内でも良いけど)圧倒的に良い音楽を聴くと、うじうじしたさもしい気分が嘘みたいに氷解していくのがわかる。遥か遠いどこかでも誰かが歌っていることそのものに胸打たれるし、手が届かないようなものには嫉妬しない。世界は広くて、美しいものは果てしなくあって、自分にももっとやるべきことがあると思い出させてくれる。

…気がするよって嫉妬に苦しんでいる人を見かけると声をかけてみようかと思ったりもするけれど対処法は人それぞれなんだろうな。

 

色々に惑わされないこと、良いものにたくさん触れて柔軟でいること、しのごの言わずにつくること、が2020年の目標です。ライブにもたくさん行けたらいいな。

あ、あと、一緒にやろうと話している方から新年早々届いた歌が本当に素晴らしくて、PCの前で胸がいっぱいになって動けなかった。わたしは恥ずかし気もなくネットに歌をアップしているくせに歌うことにいつまでもコンプレックスがあるのだけど(歌だけじゃなくピアノにもDTMにもあるけどそれはひとまず置いておく)、やっぱり歌っていいな、好きだなと思わせてもらった。わたしももっと頑張りたい、楽しみたいなと。

 

どのくらいいらっしゃるのか分からないけど、こんなに偏屈で個人的な駄文を読んでくださってありがとう。今年もよろしくお願いいたします。あなたにとって、わたしにとっても良い一年になりますように。